龍穴神社室生寺から10分くらい歩いたところに龍穴神社があります。なんて、書くとよく知っているように見えますがそうでもないのです。 随分前からpleさんのブログでいつかは一度行ってみたいと思っていたのですが、今回急遽決まったのでちゃんと準備しておかなかったのでちゃんとつけるかドキドキでした。 龍穴神社は室生寺よりも古く、室生寺は龍穴神社の神宮寺ともいわれ龍王寺と呼ばれていた時期があったようです。 うっそうたる巨杉に囲まれて昼でも暗い神社です 御祭神となっているのは「タカオカノカミ」で、イザナギの命が、火の神を切った時に出てきた神様です。 近くの龍穴に棲むとされてきた。 そのため古代から雨乞いに霊験あらたかなのだそうです また地元の伝説に、奈良の猿沢池に住んでいた龍が池に女性が身を投げたので、住まれなくなってこっちに飛んできたとなどという話もあるみたいです。 連理の杉です。 杉も夫婦仲良しなのですね。 ただし、裏へ回ればちょっとしたことがあるのですが…。 興味のある方はppleさんの室生・龍穴神社のブログを見てみて下さい。 確かにそうでした。 杉も人間も同じなのかも。 さて、次はこの神社の近くにある天岩戸に行きたいのですがどうも近くに見当たらないのです。 室生寺とここの間くらいのところにあった地図で見ると、本当にすぐ近くのようです。 神社の横の道を登ってみたのですが、行きどまりです。 そういえば、神社の前に道があります。 夫はきっとこっちだと言うのです。 なんか違う気がするのですが、とりあえず行ってみました。 すると、そこに私達よりも少し年配の御夫婦がおられてどうも道を探しているようなのです。 私達 「あの、道をお探しですか?」 御夫妻 「ええ、天の岩戸へ行こうと思ってさっきから30分くらい探し回っているのですが、分からなくて諦めようかどうしようか迷っているのです。」とのこと。 そういえば、pleから教えていただいていたものがあることを思い出しました。 え~っと、字が小さくてちょっと読みにくいのですが落ち着いてちゃんと読んでみると、どうも神社の前の道を上流に登って行くようです。 「あ~、どうもこちらではないみたいですよ、上流の方に行ってみましょうか。」 「そうですか、それは助かりました。行ってみましょう。」 ということで、私たち二人はその、年配のご夫婦と歩き始めました。 歩きながら、色々お話をさせていただきました。 御夫婦 「どちらから来れれたのですか?」 私達 「大阪です。」 御夫婦 「私達と同じですね。」 私達 「天岩戸は楽しみですね。」 御夫婦 「枚方の方にも天の岩戸があって、間をくぐれるのですよ。」 あ~、それ先日のpleさんの磐船神社のブログで書いてあったあの天の岩戸のことではないですか。 私 「知ってます、でもまだ行ったことがないのです。」 やっぱり、あそこは有名なのですね。 また、行きたいところが増えてしまいました。 などと話しながら歩いていると、向こうから若いカップルが歩いてこられました。 すると、御主人さまが道を聞いておられました。 御主人さま 「天の岩戸へ行かれたのですか、ここから遠いですか?」 若いカップル 「もう少し行かれたら看板があるのでそこを、左に曲がれば行けますよ。そこから、少し山を登るのとありますよ。」 そうなんだ、もう少しで着くのですね。 私達は若いカップルにお礼を言って分かれました。 女性の方の胸に付けていた勾玉が綺麗で印象的でした。 しばらく歩くと、看板がありそこを右に曲がり山を登って行きました。 夫は歩くのが苦手なので、そろそろ疲れてきているみたいです。 御主人 「疲れてきたみたいですね。」 夫 「はい、ちょっと。ところで、バスで来られたのですか?」 御主人様 「駅から歩いて来たのですが、間違って近道を通ってしまったので、2キロ程、損をしたので、もう少しどこかを歩こうと思っていたのでよ。」 え~、すごい。 私も夫も驚いてしまいました。 駅からここまでって、結構な距離があるのですよ。 でも良く見ると、結構この辺りは駅から歩いている人のかもしれません。 なんだかんだ話しながら歩いて山道を登っていると、ついにありました。 天の岩戸です。 鳥居がありました。 天の岩戸の中に入れるようです。 さっそく私は入ってみました。 確かに、その雰囲気があります。 夫 「さあ、天の岩戸があったから、もう引き返そうか?」 私 「そうやね、でももしかしたら龍の滝が近くにあるかもしれへんからちょっとだけ歩いてみようよ。」 ちょっとだけ、ちょっとだけと良いながら進んで行きました。 見えました。 小さな鳥居があります。 確か、ここを下れば龍の形の滝があるはず。 凄い、神聖な雰囲気です。 ちょっと高千穂峡の雰囲気に似ています。 ありました。 写真ではちょっと見えにくいかも知れませんが、山の上の方から水が流れてきてまっすぐではなくて龍が空に登って行くかのように斜めに流れています。 目の前には龍が隠れていたのではと思われるような穴があります。 これが龍穴なのでしょうか。 手を合わせてしばらく佇んでいました。 私は大満足、夫はちょっと疲れ気味ですがほっとした様子。 さっきの御夫婦はもう少しゆっくり見ていたいようだったので、ここで別れて私達は、室生寺の方へ戻りました。 そういえば、まだお昼をしていなかったので小さな茶屋のようなところでお昼を頂きました。 しばらくすると、さっきの御夫婦が通られました。 御夫婦 「あ~、早かったですね、休憩ですか。私達はこれから歩いて駅に向かいます。」 私達 「そうですか、ではまたどこかでお会いするかも知れませんね。さようなら。」 そう言って別れて、私達は食事を終え車で室生寺を降りて行きました。 私達は、御夫妻とどのあたりですれ違うかを楽しみにしていたのです。 そろそろ追いつくかななどと考えながら。 いくら速く歩くと言っても、もうそろそろいるんじゃないのなどと言いながら。 ところが、ついに山を降り切った辺りまで行っても、ついにすれ違うことはなかったのでした。 ふ~ん、もしかしたら、あの御夫婦は龍穴神社の『連理の杉』が人間の形になって表れたのかもなんて思ったりしたり。 そういえば、最初のカップルも怪しい…。 あの辺りで男女の二人連れを見たら、もしかしたら本当の姿は連理の杉なのかもしれませんよ。 なんて、ことはないですよね。(笑) さて、このあとは最後の目的地大野寺です。 |